【ARYA:ひとりごと】
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2001.8.14
『異界万華鏡』
新種の妖怪発見! そんな新聞記事をきっかけに、千葉県・佐倉にある国立歴史民俗博物館(通称:歴博)で開催中の「異界万華鏡〜あの世・妖怪・占い〜」に行ってきました。国立博物館で、あの世や妖怪、怪談、安倍清明に関する展示をするってのがスゴイよね。
日本人の中に息づく「あの世」という異界を探求する、とても楽しめる企画展だった。民俗学という切り口だと、江戸時代の貴重な図絵も現代の映画ポスターやコミックも、同じレベルで大切な資料。なんておタクっぽい!ステキすぎ!
亡くなった歌舞伎役者を偲んで描かれた役者絵、<死絵−しにえ−>がカッコよかった。「南無阿弥陀仏」を染め抜いた着物をまとい、首から数珠をかけて見得を切る。なんて粋なカルチャー!僕が死んだ時も、遺影だけじゃヤだ。こんなクールな絵にしてもらいたいね。そして、花火葬だ!どっかーんと打ち上げてくれぇ(願)。ふふっ。俺ってば、江戸ッ子だねェ。
妖怪って、キャラ設定や姿が類型化されてるのが多いよね。河童やろくろ首って、多少の差異はあってもみんなイメージできるでしょ?
でも、最近見つかった江戸時代の「化物尽くし絵巻」に描かれる11種類のヤツらは、どの類型にも当てはまらず、それで「新種発見」となったんだって。
昨年盛り上がったフィギュア「百鬼夜行」の原画となった、鳥山石燕のホンモノの妖怪本を見れたのは感涙。
石燕の描く妖怪はさすがに恐ろしげだけど、その他の妖怪絵って、マヌケでバカみたいなヤツが多くてさ。「亀女」なんて、指さして声出して爆笑しちゃったもん。
もちろん、すっげーカッコいいヤツもいた。「龍魚」はTシャツになってたら速攻で買ったかも。
河童と「外道を調伏する安倍清明」の展示では模型が使われてたのね。フィギュア好きな人間は「アレどこの制作?」「ひっくりかえせば分かるかな?」なんて口々に。
そんな感じで、最後までワクワクして見て回っちゃった。お盆休みにはうってつけの内容でした!
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