【ARYA:ひとりごと】
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2001.11.05
『どこに連れてく?』
夜中、Macに向かう仕事をしているのはしょっちゅうだけど、1:30から打ち合わせが始まるのは、いつもって訳じゃない。
3:30過ぎ、会社を出てタクシーで帰宅。時間も時間だから早く家に着きたくて、東銀座から高速道路に入った。
さぁ、東京の人は地図をイメージして。東銀座はちょうど東京の真ん中の下あたり。そこから足立区の竹ノ塚駅に向かうってことは、東京の地図を右上の方へ移動して、荒川を越えたあたりからまっすぐ上に行く訳です。
高速を降りるまでは道の指示もいらないし、疲れてたし、激しい雨で景色も見えないから、ぼぉぉと半分寝ていたんだ。目を開けたとき、荒川を渡ったなってところは覚えてたんだけど…、なんか違う。いつもと道が違う。「どこで降りるんです?」「千住で」そうか、あんまり千住大橋じゃ降りないからなぁ…、分岐が違うんだ…。
ぼんやり納得しかけていたけど、待て、「青戸」の出口が過ぎ去っていったじゃん。
つまり、東京の右上まで行って、そのまま東京の下に向かって走ってるわけさ。
「ずいぶん遠回りしてるな」運転手に言ってみる。行き先表示が「羽田/新木場」となっているのが目に入って、違う道を走ってるのにやっと気がついたようだ。その頃にはもう出口がなく、なすがままに「新木場」まで走るしかない状態。「メータ止めろよ」金額は9,600円になっていた。「どんな道通ろうと、8,000円超すこたぁないんだよ。元来た場所に戻ってどういうつもりだよっ」切れそうだった。
運転手はメーターを止め、リセットをかけた。「新木場」で逆方向に入った。「すみません。ここからならすぐですから。メーターここからスタートしていいですか」怒りで言葉を返す気も起こらない。
そこから、かなりのスピードでさっき走った道を遡っていった。雨はさらに激しくなって、<スリップ注意>という警告表示が走り去っていく。
「夜中に打ち合わせってところから始まって、こんなトラブルに遭遇したのがきかっけになって、スリップでクラッシュして、朝のニュースに死亡事故テロップが出ちゃうんだろうなぁ」ふとそんな考えが頭をよぎった。
無事に高速を降りたところで、運転手が自主的にメーターを止めた。「いつもこれくらいの額ですか?」…確かにそれくらいだ。なにか余計なことをしたら、どなりまくりそうなのを堪え、気まずい空気のまま竹ノ塚駅前に着いた。「時間がかかってしまって、すみませんでした」という運転手に「まったくだ」と言い放って車を降りる。雨が激しくて、傘を差しながら自転車に乗るのもムカついてきた。
家の玄関を入ったら、ドッと疲れが出てそのまますぐに寝た。もう5時近かった。個人タクシーじゃなかったら、タクシー近代化センター行きだよ。
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