【ARYA:ひとりごと】
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2002.01.02
『ハリー・ポッター』

12月の半ばから、「ハリー・ポッター」シリーズを3巻つづけて読みました!活字を読むのが遅い僕にとっては、これってけっこうスゴイこと。評判通りの面白さに、もうすっかり夢中で(今頃…なんて、言わないで)

テンションが最高潮に達したところで、観てきましたよ、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」。これがまたすごく楽しく観てしまった!熱が冷めない内に観たのがよかったのかも。映画的にどうのこうのなんて考えず、映像として作り込まれたハリー・ポッターの世界を目にすることが、ただただ嬉しくて!(すでにポッタリアン的ミーハー)

原作に思い入れがあると、映画のストーリーが原作にほぼ忠実でありながら、断片化しちゃっているのが気になるかも。美術や役者は原作の世界を見事に具現化しているけど、見せ場と見せ場の間をごっそり省略した上に、ハリーの内面を語る「言葉」がないから、登場人物の人間的なリアル感が希薄なのが残念。

それでも、原作を大切に扱った、最良の映像化だと思ったよ。この世界を描くためには、最低限でもこの緻密さが必要なんだ!って画を作ってくれた。そして、子供がみても飽きない映像の運びは、こういうものだという模範解答を作りあげたと思う。映像だけ追えば、深みはなくても独自の世界観を持った娯楽作品になってるから。原作を読んでないと分からないじゃん!って部分は、分かんなくてもいい、という考え方だしね。よーく観れば、細かい部分で整合性をとってるけどね。

さておき。生徒たちが集う大広間の宙に浮かぶ無数のロウソク、クィディッチのスピード感、英国伝統の学校という雰囲気、ハグリッドの巨漢さ、画にしてみて文章と同じ感触を味わえる部分が楽しかったなぁ。宴会の料理や寮の談話室のイスの配置なんかは、自分のイメージでは及びもつかなかったディティールだったし。なにより、クィディッチの試合は実に映画的だった。CG処理とはいっても、カメラの乱暴なPANについてくる合成など、あくまでライブ感を優先させた画面づくりが活きていた!

ハリーが両親の姿を見る「みぞの鏡」の件は、不覚にもオイラ涙しちゃったよ。自分も両親を亡くしているからかな。あんなふうに見守られている姿をみたら、やっぱり涙しかないよ。
登場人物たちのアイ・コンタクトもよかったね。内面の言葉がない分、ハリーと「目」で語り合っているのが多用されてた。
そして、観てきた人全員が言う感想、「ハーマイオニーがかわいかった」に僕も激しく同意(^^)

最後に。翻訳が戸田奈津子さんなんだけど、監修に原作の翻訳をされている松岡祐子さんが加わっていることで、ダンブルドアとハグリッド、ロンの独特な言葉遣いが、文字制限のある字幕で再現されていることにビックリ!すごい気の配りようだと思った。
早くDVDが出ないかなー。もっと細かいディティールを確かめたい!

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