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arya

MONSTERS,INC.
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PIXERの作るCGアニメーション映画は、CG技術を云々語るのがヤボと言えるほど完成されたエンターテイメント。悪いけど、アカデミー・アニメーション作品賞を受賞した「シュレック」より、はるかにいい作品です。

ぬいぐるみのようなキャラクターに吹き込まれた「命」。静止画でキャラクターを見ると、一つ目のマイク以外は正直魅力を感じなかったんです。とくに人間の子供のビーには。
でも、画面の中で動いている彼らのステキなことと言ったら!泣いたり笑ったり恐れたりする彼らに、感情移入して泣けるほどの生命感を創り出したクリエイターに拍手っ!
クリエイターが、作品やキャラクターにとんでもない愛を注いだからこそ、細かい仕草やディティールを創り込めたんだね。画コンテ通りにストーリーを運ぶためだけの画づくりじゃないんだもん!

PIXERの作品は、ストーリーも秀逸。そのストーリーを語るために、実写作品と同じカメラワークとカット割りをしているんですよね。画面の中は架空の世界なんだけど、見せ方は正攻法な映画してるんで、ストーリーやキャラに集中できるんですね。

一緒に働いている同年代で小さな子供がいるK君が、この映画観て半分くらい泣けたって言ってたんです。すでに観た他の人からは「なんでぇ?」と言われてましたが、なんとなく分かりました。サリーとビーのからみから生まれる父性本能的なものに共鳴しちゃったんだね、きっと。人間の子供じゃないけど、僕もネコさんたちとの生活で、それを感じる時があるよ。普段自覚がない自分の中にあるピュアな心を刺激されちゃうよね。

こんなステキな映画を自分の手で創りだすことができたなら、この世に自分が生まれてきた使命を全うできるってもんです!観終わったあとニッコリ笑って「ごちそうさま!すごくおいしかった!」ってスクリーンにお礼を言って席を立つ、そんな映画でした。 (2002.5.2 東劇)
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