DVDでやっと観ました「ウォーターボーイズ」。いやぁ、楽しい!好きだ!
妻夫木くんはじめ、みんな競泳水着が似合うスレンダーでしなやかなBODY。日焼けした肌と夏の太陽、自信はないけどやたら元気な若さがまぶしい(それわ、瞳孔が開いていたからでは)
ラスト10分、28人のウォーターボーイズによるシンクロ・パフォーマンスは、男子ならではのアクロバティックな技で迫力です。出演者が積んだトレーニングの成果が「熱さ」となって画面から伝わってきます。勝ち負けでないスポーツで得られる達成感。僕も、ダンスのイベントに出るため練習に明け暮れた夏の日々を思い出して、映画の中の少年たちと気持ちが見事にシンクロしちゃった。
いわゆる「シコ、ふんじゃった。」系の青春スポーツ・コメディ映画の流れに入る映画なんだけど、徹底してスポ根ものにしない作りになってるのがいい。だからこそ、ラストのシンクロ演技のスゴサが際立つんだね。
ぴあPFF出身の矢口史靖監督テイストが全編にあふれています。良くも悪くも自主映画的というか、マンガ的。そこが口に合わなかった部分もあるんだけど。
でも「男のシンクロ」を認めていくのと同じ気持ちで、画面の中のキャラクターたちを憎めなくなってくるんだよ。それでヘタな芝居やクセのあるスタイルも、映画の若さとしてうまく機能してくるんだよね。バカバカしくて笑えるってのは、名人芸な映画にはない特権。
水泳部員の5人がはじめにシンクロをして大失敗するところのバカバカしさは秀逸!燃えるアフロヘア、足に挟まれてゆがむ顔。シュールとも言える画面がスローモーションで「伊勢佐木町ブルース」に乗って重なっていく。大爆笑シーン。
ウォーターボーイズが退場していくところを、1人1人の顔が分かるカメラポジションから映してクレジットが重なるところもいい。みんな達成感でいい顔してるんだ。1人号泣しているヤツもいる。映画のストーリーでは見せなかったスポ根的青春ドラマが裏側ではあったんだね。笑って照れるほど爽やかな気分になりながら、しっかり感動もできちゃうステキなエンディングです。
竹中直人のやりすぎなくらい油ギトギトの演技。情けなさと笑顔が好感の妻夫木、精悍さといいかげんさのギャップがいい玉木、跳び蹴りという登場の仕方がいい平山綾。そしてメインキャラ以外にもいい味を出している役者がたくさん出ている。DVDにはそんな彼らをメインにしたサイドストーリーが5本も収録。これが本編を楽しむための相乗効果にかなりなってるよ。劇場で観た人もぜひDVDで。
2002.4.20 DVD
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