日本で行われる展示会の中でも、規模が桁違いに大きな東京モーターショー。
YAMAHAの東京モーターショー・スペシャル・サイト制作を、前回に引き続き手がけることになりました。昨今の企業サイトは、更新のしやすさに重点を置いたデザインが多いよね。だけどモーターショー・サイトは、4輪メーカーを中心にショー的要素をオンラインで表現しようとする、力の入ったコンテンツが勢揃いするんです。
YAMAHAの場合は、次回のモーターショーまで最低2年間はサイト上に保存されるので、自然、力が入ります。プレッシャーもあります。でも、そういうサイトを作る機会を得られるのは光栄です。
前回のモーターショー・サイトは、ブースをそのままオンラインに再現するのではなく、WEB独自の内容を持ったスペシャル・サイトにするという企画でした。「人機官能」というコンセプトを「5感をオンラインで体験する」という表現に置き換えたわけです。その中からPDFファイルによるV-MAX精密ペーパークラフトというロングラン・ヒット・コンテンツが生まれました。
イベント全体の制作とWEB制作とは、進行がシンクロしているわけじゃありません。YAMAHAから直接WEB制作を依頼されているとはいえ、イベント全体を仕切っている部署とD社とは違う流れで進行していますから、情報や素材の入手にはどうしてもタイムラグが発生してしまいます。
ですから、今回のサイトはブースの内容とシンクロした内容に仕上げる、という方針に決まった時、内心ドキドキ。まぁ、モーターショーに限らず、オンエアや印刷物などに合わせた進行のWEB制作って、みんなドキドキなんですけどね。
「人機官能」というコンセプトを、文章ではなく感覚的に伝えたかったので、今回はオープニングやコンテンツのカバー部分にFlash4ムービーを使いました。
実は、僕らとしてはこういうFlashの使い方をしたのは初めて。どちらかというと、アンプラグド派の制作チームですから(笑)
でもキーワードやニュアンスを伝えるには、静的なページでは限度があって、ある程度ユーザーのフォーカスポイントを強制誘導する必要があります。何度も見る必要はないけど、1回はお時間拝借して付き合ってくれる?という気持ちで、シーンとしてのFlashを取り入れたのでした。
今やFlashのコンテンツはたくさんありますから、もっとウマイ作り方をするチームはいくらでもいるでしょうね。ただアンプラグド派の僕らのこだわりとして、Flash版とNormal版が全く同じデザインではないという点は特徴でしょう。Flashの画面をそのまま通常のHTMLで組み直しているのではなく、1つのページデザインをFlash用とNormal用別々にレイアウトし直しています。
実際の制作では、全体のディレクションを僕がやって、浅見くんが作ったNormal版デザンをベースに、僕がFlash版のデザインを作っていきました。モーション・プランを作っていくのにもがき苦しみましたよ(笑)。オープニング・ムービーでは、30枚近い連続コンテ・ラフ作ってみたりして。オーサリングをしてくれた小池さん、のびちゃん、大輔、井上さん、ありがとう。動きの指示ってどう出していいのか要領がつかめないまま、ぶち切れずにねばってくれて感謝です。
QuickTime MOVIEファイルの圧縮や、realムービー用に元のビデオ自体を10秒ずつの制止画に編集してくれたビデオスタッフにも感謝。
修羅場に入る直前に進行に加わってくれた、営業の和田もおつかれさん。僕がかかわっていた別プロジェクトを引き継いで、最後まで仕上げてくれつつの参加だったシライシや、武藤もおつかれさん。テキストのGANもね。
そうそう。バイクの写真が勢揃いするモーターショー・サイト制作って、実は写真の切り抜き地獄だったりもするんですよ。とくにタイヤの中にあるスポーク部分が厄介。Photoshop使いのみなさんは、一度試してみるといいかもよ?(^^;
とまぁ、言えないことは山とありますが(笑)、こんな感じで作ったYAMAHAのモーターショー・サイト、是非一度アクセスしてください。苦情は婉曲的に、直接僕に送ってね(^^;
ちなみに。素材がなかなか揃わず作業が進まなかった今月第1週まで、今のうちに…って感じでどんどん別の仕事を突っ込まれちゃって、やたら徹夜の多い1ヶ月でした。
最後は、会社に5泊6日だったし(涙)
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