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リペア計画 1997-11-16
歯医者に通う。
最後に歯の治療をしたのは、5年以上前。唐突に歯医者に通いだすことは、フリーになる前兆と言われている。保険が利くうちに歯を全部治しておけ!というわけ。が、今回は、以前治療の終わった歯がまた痛みだしただけです。
これまで通った歯医者は、たいてい前の治療をけなす傾向にあった。
しかし今回は、「こんなにきちんとしてあるのに痛みがあるとは、治療は難しいかも」ということだ。
とりあえずレントゲンをとることになった。まずは、神経の根がどこまで伸びているかをみるらしい。
針を2本歯に刺された。針が深く突き刺さっちゃうから、絶対に口を閉じないでくださいね、と念を押された。
フィルムを口の中に入れ、自分の指で固定した。
撮影が終わり、口の中のフィルムを取り出した時だ。
人間、口からなにかを取り出すと、条件反射で口が動くんだね。
そう、僕は念を押されたにもかかわらず、一瞬口を閉じてしまったのだ。
激痛が走った。あわてて口を開けたが、そんなことをしても遅かった。
急いでドクターが刺さった針を抜いてくれたのだが、その後神経の治療で痛い思いをするのに、さらにデフォルトで痛みが加わってしまい、泣きたい気分だった。
そんな暗澹たる思いを慰めてくれたのは、治療室から見渡せる、広大な本願寺の風景だった。


鍼灸を体験する。
友人夫妻の彼女が勉強のために通っている鍼灸院で、治療をしてもらうことになった。
そこは、痛みの根本的原因となる部分を探り、そのポイントにたった1本の針を打つ、というプロフェッショナルな治療を行なっている鍼灸院だ。
眼の疲れと肩こりを針で、腰を灸で治療してもらうことになった。
今回は、僕の治療と同時に彼女の授業でもある。先生から問診法、身体の状態の見方、どこに針を打つべきかの技術的な思考法などなど、僕が聞いていても興味深い話が続いた。
マッサージは好きでよく通っているが、鍼灸は初体験だ。ワクワクする気持ちと、痛かったり熱かったりするのかなー?というドキドキした気持ちが入り交じった。
ところが。針は、いつ刺さったのか分からないくらい無痛だった。すごい!
先生の指が身体を探り、ここ、と定めるポイントは、まさに痛みのポイントを的中していて、それもすごい!と思った。

その後。せっかく身体をリペアしたのに、友人(だんなの方)とクラブで踊り明かしてしまったので、今日はプシュ〜と抜けてしまいましたとさ。ごめんなさい。

さらにその後。
鍼灸院には、妻のゆいも一緒に行って、同じように治療を受けたのね。
灸をしたポイントには、実習ということでサインペンで印をつけられたんだ。身体にまだ残っているその印の部分を、ゆいと押しあってみた。
痛い!(笑)これは、便利だ!人に揉んでもらう時、こことここをお願い!と指示しやすいぞ!
ちょっと恥ずかしいけれど、このままこの印を消さないでおこうかなぁ。


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