Diary
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the brilliant green 1998-09-19
BORDER

最近のJ-POPシーンは、同じようなビジュアル系バンドばっかりで、すっかり興味が萎えてました。そんなシーンの中にあって、久しぶりにお気に入りアーティストの仲間入りをしたのが、MISIA と the brilliant green。今日はその the brilliant green のファースト・アルバムが発売される日。実は昨日すでにゲットしていて、職場のCDラジカセでかけまくっていたのですが…。

the brilliant green にしろ MISIA にしろ、何が耳に残ったかといえば、洋楽の空気を発しているところだと思うのね。洋楽っぽい曲はたくさんあるけど、洋楽と同じように聞けるJ-POPって、そうないもんね。
the brilliant green の場合、英語詩の曲が多いってこともあるけど、1曲ずつの世界観の中で、余計な音を入れてないところが気に入りました。これって、洋楽を聞き始めた頃に感じた、「洋楽らしさ」に通じるものなんです、僕にとっては。
僕が洋楽を聴き始めた頃?そうだなぁ、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」とか、オリビア・ニュートン・ジョンの「よそ風の誘惑」とかがヒットしていた頃だったかな。

GREEN

the brilliant green は、歌詞も好みにマッチしてるんだよね。
僕って、愛だ、恋だ、って歌っている詩は、よほど曲がよくない限り、ワンランク下に置いちゃうの。とくに、サビの部分で愛を絶叫しちゃうような曲は、鐘をならして退場!って感じです(^^;
the brilliant green の歌詞の世界って、おとぎ話のオリジナル版に出てくる人間のエゴや猟奇や残酷さを、やさしい言葉で語って、かえって精神薄弱児のパーソナル・ワールドに触れてしまったような罠を感じます。
気がついたら絶望していて、でも相手のせいにする訳じゃなく、ありのままの気持ちを受け止めてはみるんだけど、自分を投げ出す手前でふんばって狂気な世界の扉をみている。そんなシーンを僕に与えてくれる「冷たい花」には、ホント感動さえ覚えました。

彼らのファーストアルバムに収められた曲は、どの曲も孤独な幸福感が漂っていて、いい仕上がりです。LP時代の洋楽アルバムみたいな感触があります。
さらに、10曲というトラック数の割に、トータル時間がやけに短いんですよ。LP時代のアルバムみたいに(^_^;

ずっと会社でリピート再生していたら、すぐに1周して「冷たい花」になっちゃうの。しまいにはCDシングル聞いているような感じになっちゃって、「もういいや」とSTOPボタンを押してしまった。(^_^;
で、そのまま隣の席のシライシくんに、CDを売りつけてしまったのでした。ま、彼に売っておけば、いつでも聞けるからいいや!と目論んで。

あらあら。誉めてるんだか何だか分からないLOGになっちまいましたね。




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