廃墟や腐食したコンクリート壁面って、なんか心惹かれるんだ。都会の中の遺跡みたいだよね。さらけ出された空間の骨、生まれ変わるための崩壊の儀式。 毎日通勤で乗り降りする、地下鉄日比谷線「仲御徒町駅」ホーム。車両を降りると、まず目に飛び込んでくるのがこの風景。キャンヴァスに描かれたテクスチャーを思わせる平面と「終日禁煙」のパネルの組み合わせ。それは、終わってしまった空間なのではなく、公共メッセージを発する場として機能している現代アートのよう。そしてどこかSF的未来感も。生まれ変わらないまま放置された過去の残骸に、なぜ未来を感じるのだろう? |
- BACK - |