「ブレードランナー」対談[後編]

TZK「ブレードランナー」という映画からは、神格化された人材が何人も輩出されましたね。まずはシド・ミード!SF世界のハードウェア・デザイン第一人者。

ながっちシド・ミードの画集を買いましたよ(笑)

TZKおお!

ながっちフフフ
まさかその後ガンダムのデザインまでするとは思わなかった。
ヤマトもデザインしていたような。
スタートレックのヴィジャーも大好きでした。
2010年とかエイリアン2も、シドミードが関わってましたよね。

TZK工業デザイナーだから、空想だけの嘘八百なデザインでないところに説得力っていうか、リアルさを感じるよねー。
でも…だんだん映画の世界に毒されていったような…

ながっち映画の世界に慣れてきちゃったってのはあるんじゃないでしょうか?
映画に関わるようになった初期の頃の方が、見ていて新鮮なデザインが多いです。 そういえば、ファイナルカットのコメンタリーにシド・ミードが参加していたような。
こんな流れになるなら、そっちも見ておけば良かった!(笑)

TZKそうか。コメンタリーを聞かねば!(笑)
コメンタリーで思い出しました。町山智浩さんの本「80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀」で、「ブレラン」はポストモダンという思想を体現させた映画だと。建築の世界では80年代のバブル期に、ポストモダンな建物が造られたけど、そんな流れの分岐点にあるのが「ブレラン」らしいです。ポストモダン建築というと、東京都庁ですか。

ながっちブレランから都庁が生まれた!そういう事ですか!

TZK外国人旅行者から「ブレラン」みたいな日本が見たいと言われると、歌舞伎町を案内するって話が当時ありましたねー。どちらかというと、上野のアメ横あたりが近いようにも思うけど、日本語のけばけばしいネオンが無秩序に並ぶ風景だとしたら、やっぱり歌舞伎町なのかな。

ながっち最近の映画はCG万歳な感じですけど
ブレードランナーの画面は存在感があって、CGなんかより全然素晴らしいと思いますよ。
ダグラス・トランブル*の生み出した映像は、いま見ても遜色ないのは凄すぎます。 *映画の特殊視覚効果(SFX)の神様

TZK映像はすごいよね。CGで作った最近の映画より、空気感や空間のひろがりを感じます。あと光のハレーションがレンズが映り込んだりして、リアル。

ながっち2001年もダグラス・トランブルでしたっけ?

TZK2001年は…、40年も前の映画なのに、なにひとつ色あせてないばかりか、画面のリアルさはすごいよね。

ながっちそうなんですよね。
リドリー・スコットもキューブリックも、オーダーが厳しそうだし
担当したダグラス・トランブルからしたら、相当きつかったんでしょうけど(笑)
いまでも見て感動できる映像を残せているのは本当に素晴らしいですねぇ。

TZK何度も何度もやり直したんでしょうねぇ。根気ですかね?技術や才能ばかりでなく。
そうだ。『未知との遭遇』もダグラス・トランブルだね。

ながっち「ブレインストーム」も…

TZKスターウォーズ以外のSF映画の金字塔には、ダグラス・トランブルあり、です。

ながっちスターウォーズもダグラス・トランブルがやってたら、ルーカスはCG万歳な方向に行かなかったかもしれませんね…(笑)

TZKレプリのロイ・バッティがタイレル社社長を殺すところ。ディレクターズカット版では社長の目を指で押しつぶすところがカットされてましたが、ファイナルカット版では復活しました。

ながっちあ。僕が初めて買ったソフトは、その映像が加えられたバージョンですよ!
当時は、残酷バージョンとか言われていたような?

TZK残酷バージョン!!(ヒドイ言い方)
どうあがいても寿命をリセットできないことがわかったロイ・バッティの怒りと憎しみを表現するのに、創造主である社長の頭を抱えて目を潰していくっていうのは、いろんな感情と苦悩の強さを感じるいいシーンだと思うんですよね。
戦闘能力が高いレプリだから、いかようにでも殺せたのに。
自分たちの生みの親である社長に会って、「よく帰ってきた」なんてやさしい言葉かけられて。でもどうやっても寿命はリセットできないんだよね。
仕様だから。

ながっちその目玉潰すカットは[完全版]で復活して[ディレクターズカット版]でなくなって、[ファイナルカット版]でまた復活。
目玉潰しの有る無しだけではないんですが、こんなにいろんなバージョンが作られるのも異例ですよねぇ。
ファイナルカットで、ひとまず落ちつく事になるんでしょうか(笑)

TZKうーん。もう十分なんじゃないかな。今年の年末に、[オリジナル劇場版][完全版][ディレクターズカット最終版]の3バージョンを1枚のディスクに収めて、シームレス再生できる『ブレードランナー クロニクル』ってのが出ますけど…。

ながっち映画のラストについてですけど、もしももしもデッカードがレプリだったとしたら、彼の寿命はどうなっているんでしょう…。
レイチェルと逃げたとしても、レイチェルだけが不死で、デッカードが寿命が設定されていたら、それは悲しすぎるなぁ…。
かといって、二人とも不死で、逃げ延びて、その後はラブラブな生活というのも。(笑)

TZK寿命が設定されてない=不死ではないので、どちらかは残されてしまうでしょうね。勝手な想像ですけど、デッカードの方が先に逝きそうな気がします。つまんない喧嘩で負けたりして(笑)

ながっちおおう(泣)

TZKこんなつまんない死に方しやがって!と悔し涙流すんですよ、きっと(誰が)

ながっちレイチェルがデッカードの喧嘩相手をズバーンと撃ち殺して助けてくれそうな気もします。(笑)

TZKそして「2度目だな。助けられたのは」とデッカードが礼をいうと!
レイチェルの心の中では「私がしっかりして、この人を守ってやらなくては」という使命感が沸き起こってきて…
長く美しい髪をばっさりと切り落とし、女戦士になっていくんだろうなぁ(遠い目)

ながっちTZKさん、妄想しすぎです!(笑)

 

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