秋田の大曲まで花火を観に行ってきた。全国から集まった30の花火師が技と創意を競い合う、日本で最も権威ある花火競技大会。ふつうの花火大会のフィナーレが、延々3時間近く続くスケールだ!
はじめての大曲の花火は、天候と風向きに祟られてしまったけれど、充実感と感激は夏の花火シーズンを締めくくるのに最高のイベントだった。
NHK BS2での生放送もしっかり録画。帰ってきてから復習のために観たけど、色とスケール感が全然伝わってない。やっぱ、花火は生でみなくちゃ!
さてさて。大曲の花火を観るために、僕とゆいは近畿日本ツーリストのバスツアーを利用した。朝の8時に上野を出て、現地到着は午後3時。駐車場から会場まで歩いて40分。
前半雨に降られ耐水服とビニール袋でじっと座っているのは、アウトドアに慣れていない僕にはけっこう辛いものがあった。が、58万人の観客も各々工夫して雨を避けながらその場を動かずじっと空を見上げている。それほどまで惹きつけるクオリティの高い花火。
雨ばかりでなくさらに最悪だったのは、風向き。出だしのナイアガラの煙は観客席を覆い尽くし、やっと晴れたかと思ったら逆風で戻ってくる始末(うわ〜視界がぁぁ)打上花火も煙がなかなか晴れず、せっかく花火師が1年かけて創った作品が、煙の中に隠れてしまうこともたびたび。この地はこんなに風向きにクセがあるのかと思ったが、今回だけが最悪だったようで(くそー)
ゾクッとするほど感動した「大会提供花火」は、幅500mにわたるワイドスターマインで、構成やセンスが最高!斜めに打ち上げ、交差する光の柱。視界いっぱいにひろがる光の芸術。わき起こる拍手。凄かった。
30の花火業者(棄権が1)の競演と、合間に企業提供の仕掛け花火。ラストは尺玉の30連発!雨があがる前には、空に稲光が走り、花火&稲妻というとんでもない自然演出も。とにかくスケールとクオリティにお腹いっぱいって感じだった。
会場に早く到着できたので、昼花火の部も見れたのはラッキーだった。はじめてみる昼花火。色のついた煙で表現される花火は、水の中に垂らされたインクのよう。
終了時間が押しながらも最後までしっかり観て、会場を後にした時、川辺から出場花火師たちがトーチで見送ってくれていたのが見えた。すごい人数の花火師たち。最後の最後まで感動的なシーンをいただいた。
宿のついているツアーだと、最後まで会場で観ることができないこともあって、僕らは直帰ツアー(笑)そのままバスへ戻り、7時間かけて上野に戻った。24時間でこの移動距離はかなりのもの。はぁ、疲れた。でもまた来年も是非。
→競技花火の感想
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