競技は、課題玉と自由玉2発の10号割物と創造花火によって行われる。創造花火っていうのは、形や色や構成、リズム感など花火師のアーティスティックな面を強調した花火。
この大会の観客は、やはりなかなかマニアック。僕らの後ろで観ていた女子学生らしいグループは、「これはいい昇曲導具合!お、三重芯?」などと専門用語バシバシ。
今年の内閣総理大臣賞は、秋田の北日本花火興業さん。ドラネコ・ロックンロールで、ねこの型物がかわいかったところ。ここは、審査対象外のコカコーラ提供仕掛け花火で、「クー」の型物で会場中を沸かせたところでもある。
個人的には、菊屋小幡花火店(群馬)の「真夏のロマンチック革命」、和火屋(秋田)の「古の花絵巻」、磯谷煙火店(愛知)の「ダイヤノユビワ」、ホソヤエンタープライズ(東京)の「夏の雷鳴のポルカ」が気に入った。
とくに「古の花絵巻」は、パチンコ屋のネオンみたいな多色使いが多い創造花火の中で、暗い橙色の江戸花火だけを使った美しい曲線で前半を構成、すごくカッコよかった。「ダイヤノユビワ」は、まさに指輪の形の型物。輪には台座が付いて、その先に光が散る。この形を再現するのって、素人目にもすごくない?と思った。そしてホソヤさんのダリヤはピカ一!MXになる前のFlashマークみたいな形のダリヤ。これがパッと開いて、内から外側に順に消えていく。美しいのなんの!
型物では他に、クラゲや蜘蛛なども登場し、来年の夏の花火大会でお目見えしてくるんだろうなぁ、と先行公開を観た気分。
ところで、いくつかの創造花火で用いていた新しいテクニックで、発光体にパラシュートをつけ、空中にいつまでも留まる光の玉ってのがあった。え?なんで消えないの?とすごく不思議な気分になったよ。
10号割物は、煙で一部が隠れてしまうか、風向きのせいか円が崩れてしまうところが多く残念だった。マトモに見えたのは、ラストの30連発くらいだったかも。一般の花火大会だったら、「さ〜打ち上がりますよぉ」と気合いを入れて打ち上がる10号玉が連発!贅沢だったなぁぁぁ。
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