安藤忠雄が設計した庭に、ダ・ビンチ「最後の晩餐」などの名画を陶板画にして展示している「陶板名画の庭」を訪れました。
入場料100円は安い!安藤の作りだした、直線が立体的に交差する空間に足を踏み入れるだけでも感動もの。さらに実物大に再現されたミケランジェロの「最後の審判」の巨大さには目を奪われました。
陶板画にプリントされた絵画は、よく見るとドットがみえて平面的ではあるんだけど、自然光の下で見るってことの新鮮さは代え難いものがあります。モネの「睡蓮・朝」は、池の水面ぎりぎりのところに寝かせて展示されていて、演出効果が粋!三千年はそのままの状態で保存できると謳っている陶板画ならではの展示方法でした。
日本最古のマンガ的表現として有名な「鳥獣人物戯画」も展示されていました。教科書に載っているのはごく一部分で、実際はものすごく横に長いんですよ。2巻目にはカエルとウサギさんじゃなくて、馬や像、キリンなどが描かれているのをはじめて知りました。
この「陶板名画の庭」は、京都コンサートホールもある北山通にあります。京都の代官山、青山といった感じのハイブロウな街並みで、古都とはまた違う魅力のあるエリア。と言っても東京のそれに比べると、ずっと規模は小さいんですけどね。
このエリアは、安藤忠雄をはじめとしたアーティスティックな建築家の作品が建ち並ぶ、ポストモダン建築の実験場でもあるようです。でも巨大なポストモダン建築物に変わった京都駅に代表されるように、この北山通だけじゃなく市内に建てられた新しい建物は、みなポストモダンちっくなんですよね。
街を歩く若い人もおしゃれな人が多いし、新しいものを受け入れる美意識が育つ環境なんでしょうね。
ちなみにこの北山通にある「TABOO」というセレクト・ショップで、罠にはまって洋服を買ってしまいました。
だって店先にカッコいいヘルムート・ラングのセーターがディスプレイされてたんだもん。もろ罠だわ(^^;
この「庭」には現代彫刻もいろいろ展示されています。
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